「持たない暮らし」のススメ。
持たない暮らし、実はとっても過ごしやすい。
4月、引っ越しを経験した我が家。
準備は主に育休中だった私が行っていたのですが、1月くらいから、普段使わないものから少しずつ梱包を開始していきました。
その作業をしているときに改めて気づいたのは、引っ越しで荷物を段ボールに詰めてモノが少なくなるけど、意外なほど不便なく…というかむしろラクに過ごせるという事実。
- キッチンでは、普段使わない食器や器具を仕舞ったら吊り戸棚がほぼ空っぽに。残ったモノの取り出しやすいこと!!
- 服はそのシーズンに使用するモノ以外を全て梱包し、着る服はクローゼットにかけていたら、着るものが全てクリアに見渡せて、しかもぎゅうぎゅうじゃないからすごく取り出しやすい。服選びがスムーズ!
その状態で1ヶ月以上過ごしても何の問題もありませんでした。
普段はなかなか感じることが難しい、モノが少ない快適さですが、引越しという強制的に少ないモノで暮らさざるを得ない状況になって、却って「快適な状態」を体感できた貴重な経験でした^ ^
ミニマリズムの考え方に出会う
引っ越し前に限らず、所有するモノは少なく身軽にしたいと思っている私。
私がモノが少ない価値に出会ったのは、この本がきっかけ。「シンプルに生きる」という本です。
これを買ったのは2010年12月、ある週末。大学の寮(大学生のときは4年間寮生活でした!)の同期が横須賀に遊びに来てくれて、その時たまたまふらっと立ち寄った本屋で発見。
今とても注目されている「ミニマリズム」ですが、振り返ってみれば、この本はその走りのような感じでした。
- モノの中に思い出や価値が宿っている
- いつか使うかもしれないモノを手放すなんてお金がもったいない
- どれだけ多くのモノをきれいにとっておけるかが「収納」
と、モノに価値を見出していた私。でも一方で、いつまでも片付かない自分の部屋や自分の捨てられない性格への諦めのようなものも感じていました。
そんな時にこの本に出会い「モノを手放し、自らの快適さを取り戻す」という考え方に衝撃を受けました。
一気に読んだ後、この考え方にすっかりハマってしまった私は、当時の世の中の断捨離ブームも相まって、それまでの溜め込み体質から一転、モノへの執着が薄まり、モノを手放す日々が続きました。
本を読んだ1ヶ月後には、部屋に2つあったタンスは1つになり(手放した1つは当時一人暮らししていた弟に貰われていった)、床にモノが散乱していた状態だったのが、床が見えるようになりました。そうすると本当に快適な気分を味わえるようになり、「私でも部屋の片付けができた!」と自信が持てるようになりました。
この頃から、写真やビデオ、音源、書類が気軽にデジタルに保管でき、思い立ったときに手に入れられるような時代に変化してきたことも大きかったと思います。iTunesのおかげでたくさんのCDを手放せて、Kindleのおかげでたくさんの紙の本を手放すことができました。
忙しい人こそ、持たない暮らし。
モノが少なくなると、片付けが苦手な自分にも片付けができた!という達成感を感じることができ、それはとても嬉しいことでしたし、物理的にモノが少なくなって床がキレイになって動きやすくなったりといったメリットもあったのですが、一番のメリットは思考がクリアになるという実感でした。
モノを手放していくことで、頭の中がクリアになっていくような実感がありました。それまでは、部屋の片付けができないことに、焦りやいらだちをかんじていたのですね。「部屋の片付け、どうしよう〜やらなきゃ〜」という考えにいかに自分の頭のリソースをとられていたか。必要なモノしかないという整理された空間や、片付けのことを考えなくてもいいことが、いかに自分の頭にとって良い状態なのかを痛感しました。
何に忙しいかは人それぞれだと思いますが、自分のやりたいことにこそ頭のリソースは使いたいですよね^ ^!
私的「持たない暮らし」のメリットをまとめてみました^ ^
- モノが少ないからモノを使う場面で迷いが出ない!暮らしやすくなる!
- 片付けが苦手でも管理するモノが少なくなるから片付けしやすい!
- 「片付けやらなきゃ」のプレッシャーから解放され、自分のしたいことに本当に集中できる
モノを持たないことの価値観と出会ったことは、私の大きなターニングポイントのひとつだったなぁと実感しています。「モノを持たない」ことは、「ゆくゆくはごみになるモノを持たない」ということ。持たない暮らしで、身も心も快適な毎日を送っていただきたいと思います♡